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世界一初恋にどっぷりハマッてる二次創作サイトです。
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ベッドでいちゃいちゃシリーズ

なんとなく目が覚めてしまった吉野がぼーっとすること数分。体は疲れたし気分的には寝たいのだが、羽鳥に抱きしめられている体勢に驚いて眠気が飛んでしまったのだ
裸同士だが重なり合った2人の体温は温かく、落ち着いてきた頭で状況をなんとか把握した。
そっと上を見上げると羽鳥の顔が見えた。普段なら先に起きることなんて滅多にないため、寝顔を見れるのはこの前の酒盛り以来だ。いつもある額のシワが消え安心しきったように眠るその姿は学生の頃を思い出させてくれる。
「・・・かわいい」
前を見直し、首もとに顔を寄せると羽鳥の匂いを感じた。もしかしたら家族よりも長い時間一緒に過ごしてきた羽鳥の匂いは何よりも落ち着く。子供が親といて安心するのときっと似ているのだろう。まぁそんなこと言ったら「俺はお前の母親じゃない」って言われそうだけど。

同じ物を食べてきたはずのその体は胸板も厚く、痩せてる俺とは比べものにならないほど立派だ。いつも羨ましいと思うが、その体の熱を俺に向けてくれることが今はたまらなくうれしい。
前はこんなに独占欲が強かっただろうか。
付き合い始めて最初はぎこちなかったけど、今では俺の方がどんどんハマってって。
「・・・・・・俺って・・・本当にトリのこと好きなんだな」
自覚するって本当に怖い。苦笑しながら羽鳥との距離を少し縮めた。
目の前にある鎖骨を見てなぜか噛みつきたい衝動にかられた。いつも自分ばかりキスマークだらけにされ少し悔しいと思う気持ち半分、触れたい気持ち半分。でもこのまま寝顔を見ていたいような、やっぱり気付いて欲しいような・・・。
見つめること数秒、そっと近づき首もとにあまがみした。はむっと噛んだ後そこをなぞるように舐めあげる。
汗の少ししょっぱい味とトリの味。
口を離すとうっすら歯型が残っていて満足感に笑みを浮かべた。
「・・・へへ」
そっと顔を見ても起きる様子は無かったので先ほどより少し力を込めて噛んでみた。こんな時しかできないんだ、と開き直って羽鳥の肌を楽しんだ。だが。

「・・・・・・そろそろくすぐったいんだが?」

「っ!」
おそるおそる上を見上げると楽しそうな羽鳥の顔。
「ぉ・・・・・・っ・・・起きてるなら早く言えし・・・」
「せっかく楽しそうにしてるのに邪魔するのも悪いだろ?」
「別に楽しくなんか・・・」
いや、ちょっとは楽しかったけど。
「ほら。噛みたいなら好きなだけどうぞ」
そう言って首もとを吉野に近づけた。
明らか余裕ありますな表情に負けた気がして、お望み通り思いっきり噛みついてやった。
「い・・・っ・・・・・、結構本気で噛んだな」
「いはい?(痛い?)」
「お前がくれる痛みならむしろうれしいよ」
「・・・っ・・・・・変態」
口を離し真っ赤になった顔を隠すように首もとに顔を戻した。口でも行動でも羽鳥には勝てないらしい。
「どうした、もうやめるのか?」
「寝る!」
本当はもう少し噛んでいたかったが、これ以上は恥ずかしくて無理だ。
「・・・おやすみ」
うなじにキスをされ抱きしめられた。
せっかくさっきまで丁度よかった体温も今では暑いぐらいだ。それでも眠気はいつの間にかやってきて。

イタズラは失敗してしまったが、スッキリした気持ちで眠りについた。








「眠れん」
羽鳥を除いて。




fin

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