初にょた話です!
傷つけないようどこか遠慮してしまっているトリに我慢できなくなってしまう千秋なお話。
傷つけないようどこか遠慮してしまっているトリに我慢できなくなってしまう千秋なお話。
玄関のドアを開け「・・・ただいま」と小さく呟いた。
夏真っ盛りな8月だからか、夜とはいっても虫の鳴き声とともに独特の蒸し暑さが広がっている。電車を降り、家まで歩くのでも結構な汗をかいてしまった。
ちらっと足下を見ると脱ぎ散らかした吉野の靴。そんな景色もいつものことだと思い、リビングに足を進めた。
だがドアを開けた途端冷凍庫開けたかと思うぐらいの冷たい空気が羽鳥をつつみこんだ。
寒い・・・・・・
リモコンを見てみると19℃設定になっていた。吉野は暑がりなため、俺がいないと勝手にエアコンの温度を下げてしまうのだ。そのくせすぐに風邪を引くのだからいい加減学習して欲しい。
文句の1つでも言おうと思い吉野を探すが見当たらない。
するとドアの開く音と共にペタペタと足音をたてながから「おかえりー」と気の抜けた声が聞こえた。こういう時にこの声を聞くと異様にイラついてしまう。
「おい吉野。エアコンの温度は下げ過ぎるなといつ・・・・・・も 言って・・・」
振り向くとシャワーを浴びてきたのだろう吉野の姿。
濡れた髪を拭くタオルから見える上気した頬。
なぜか俺のTシャツを着て。
なぜかその中でも大きい物を選び。
なぜか下は下着しか身にまとっていず・・・。
少しピンクに染まった白く細い足に目が奪われてしまった。
「?どうしたの、ぼーっとして」
不思議に思ったのか、てこてことこちらに近づき俺の顔をのぞき込んできた。
・・・そして、見えてしまったのだ。
「お前・・・ブ ブラジャーつけてないのか?」
「え、あーうん。だってこんな暑い日に着けたくないし、外に出るわけでもないんだからいーじゃん」
いーじゃんって・・・。
「はぁぁぁー・・・」
「な なんだよその溜息!」
「・・・あと、なんで俺のTシャツを着ているんだ?」
「目の前にあったから。ご ごめんって、勝手に着たことは謝るから」
そこじゃない!!
「もういい、俺もシャワー浴びてくる。髪ちゃんと乾かしとけ、あとソファーで寝るなよ」
「わかってるよ!もー、私のお母さんじゃないんだから」
顔を赤くして怒る姿に理性がどんどん減っていくのを感じた。
このまま一緒にいたら何をするかわからなかったため、ひとまずシャワーを浴びるため浴室に向かった。
****
「やっぱり・・・」
シャワーを浴びた羽鳥が戻ると、予想通り吉野はソファーで熟睡していた。どうやら髪は乾かしたらしいが、そこで力つきたらしい。
「んー・・・」
寝返りをうつとTシャツがずれ、嫌でも胸が視界に入ってしまう。
吉野はどちらかというと痩せ型で身長もあまりないが、胸は大きめだ。本人はそう思っていないが、体目当てで近づいてくる男を何度追い払ったものか。
まぁ、今は恋人という関係になれて、ずっと守り続けてきたその体に触れることに許された立場だが、こいつの中の幼なじみという意識は消えるわけもなく。
仕方ないことだが、こうやって煽るようなことをされると、何をするかわからない自分が少し怖いのだ。
触れたい、俺だけのものにしたい、でも・・・傷つけたくない。
だから最近は、あまり触れないようにしていたが・・・。
「すー・・・、すー・・・っう、ん・・・・・・と・・・り」
こいつにも非はあるだろう。
「襲うぞ、アホ」
羽鳥は深呼吸を1つし、なけなしの理性をかき集めて吉野の体を持ち上げた。
だがその揺れで目が覚めてしまったのだろう。うっすら目を開けた吉野がこちらを見上げた。
「あれ・・・トリ?」
「ソファーで寝るなと言っただろう」
吉野は眠そうに目をこすりながら、ふてくされたように呟いた。
「だって・・・トリが来るまで待ってようと思って」
「っ!・・・・・・そうか。ほら、ベッド行くぞ」
「ん、ありがと」
そう言うと俺の首に腕をまわし、首に顔をうずくめた。
ますます体を密着されたせいで、リアルな感触が伝わる。
なんとか寝室にたどり着き、ゆっくり吉野を下ろすがなかなか首にまわした手を離そうとしなかった。
「吉野・・・手「芳雪・・・」
突然下の名前で呼ばれ、体温が一気に上がる。
うるさいぐらいの心臓を落ち着かせ、素っ気なく返事をした。
「何?」
「私のこと、嫌いになった?」
「は?」
「だって最近全然触ってくれないし!今日だって眉間に皺寄せてばっかだし・・・。だから、私」
今にも泣きそうな表情で見つめられる。
「じゃあ、その格好は・・・わざとか?」
「格好?わざとって・・・何が?」
だろうな。
「トリ?ーーーーっん!!」
我慢する必要が無いなら、あとはもうその口を塞ぐだけだ。
2人分の唾液を混じらせてくちゅくちゅと音が響く。
「んぁ、あ・・・う っん、と・・・り」
「呼び方、戻ってる。名前で呼んで」
ペロッと吉野の唇を舐め、こつんっとおでこをつけた。
「・・・・・・よし、ゆき」
「千秋」
頭の後ろの手をこちらに引き、キスを深めようとすると、もっとと言うように首にまわした吉野の手が強まった。
「これでも我慢してたんだぞ」
「・・・我慢なんてしなくていいよ、ばか」
「文句は・・・聞かないからな」
「わかってるから、早く来て、芳雪」
理性なんて捨て去り、ただただその愛おしい体をベッドに沈めた。
fin
夏真っ盛りな8月だからか、夜とはいっても虫の鳴き声とともに独特の蒸し暑さが広がっている。電車を降り、家まで歩くのでも結構な汗をかいてしまった。
ちらっと足下を見ると脱ぎ散らかした吉野の靴。そんな景色もいつものことだと思い、リビングに足を進めた。
だがドアを開けた途端冷凍庫開けたかと思うぐらいの冷たい空気が羽鳥をつつみこんだ。
寒い・・・・・・
リモコンを見てみると19℃設定になっていた。吉野は暑がりなため、俺がいないと勝手にエアコンの温度を下げてしまうのだ。そのくせすぐに風邪を引くのだからいい加減学習して欲しい。
文句の1つでも言おうと思い吉野を探すが見当たらない。
するとドアの開く音と共にペタペタと足音をたてながから「おかえりー」と気の抜けた声が聞こえた。こういう時にこの声を聞くと異様にイラついてしまう。
「おい吉野。エアコンの温度は下げ過ぎるなといつ・・・・・・も 言って・・・」
振り向くとシャワーを浴びてきたのだろう吉野の姿。
濡れた髪を拭くタオルから見える上気した頬。
なぜか俺のTシャツを着て。
なぜかその中でも大きい物を選び。
なぜか下は下着しか身にまとっていず・・・。
少しピンクに染まった白く細い足に目が奪われてしまった。
「?どうしたの、ぼーっとして」
不思議に思ったのか、てこてことこちらに近づき俺の顔をのぞき込んできた。
・・・そして、見えてしまったのだ。
「お前・・・ブ ブラジャーつけてないのか?」
「え、あーうん。だってこんな暑い日に着けたくないし、外に出るわけでもないんだからいーじゃん」
いーじゃんって・・・。
「はぁぁぁー・・・」
「な なんだよその溜息!」
「・・・あと、なんで俺のTシャツを着ているんだ?」
「目の前にあったから。ご ごめんって、勝手に着たことは謝るから」
そこじゃない!!
「もういい、俺もシャワー浴びてくる。髪ちゃんと乾かしとけ、あとソファーで寝るなよ」
「わかってるよ!もー、私のお母さんじゃないんだから」
顔を赤くして怒る姿に理性がどんどん減っていくのを感じた。
このまま一緒にいたら何をするかわからなかったため、ひとまずシャワーを浴びるため浴室に向かった。
****
「やっぱり・・・」
シャワーを浴びた羽鳥が戻ると、予想通り吉野はソファーで熟睡していた。どうやら髪は乾かしたらしいが、そこで力つきたらしい。
「んー・・・」
寝返りをうつとTシャツがずれ、嫌でも胸が視界に入ってしまう。
吉野はどちらかというと痩せ型で身長もあまりないが、胸は大きめだ。本人はそう思っていないが、体目当てで近づいてくる男を何度追い払ったものか。
まぁ、今は恋人という関係になれて、ずっと守り続けてきたその体に触れることに許された立場だが、こいつの中の幼なじみという意識は消えるわけもなく。
仕方ないことだが、こうやって煽るようなことをされると、何をするかわからない自分が少し怖いのだ。
触れたい、俺だけのものにしたい、でも・・・傷つけたくない。
だから最近は、あまり触れないようにしていたが・・・。
「すー・・・、すー・・・っう、ん・・・・・・と・・・り」
こいつにも非はあるだろう。
「襲うぞ、アホ」
羽鳥は深呼吸を1つし、なけなしの理性をかき集めて吉野の体を持ち上げた。
だがその揺れで目が覚めてしまったのだろう。うっすら目を開けた吉野がこちらを見上げた。
「あれ・・・トリ?」
「ソファーで寝るなと言っただろう」
吉野は眠そうに目をこすりながら、ふてくされたように呟いた。
「だって・・・トリが来るまで待ってようと思って」
「っ!・・・・・・そうか。ほら、ベッド行くぞ」
「ん、ありがと」
そう言うと俺の首に腕をまわし、首に顔をうずくめた。
ますます体を密着されたせいで、リアルな感触が伝わる。
なんとか寝室にたどり着き、ゆっくり吉野を下ろすがなかなか首にまわした手を離そうとしなかった。
「吉野・・・手「芳雪・・・」
突然下の名前で呼ばれ、体温が一気に上がる。
うるさいぐらいの心臓を落ち着かせ、素っ気なく返事をした。
「何?」
「私のこと、嫌いになった?」
「は?」
「だって最近全然触ってくれないし!今日だって眉間に皺寄せてばっかだし・・・。だから、私」
今にも泣きそうな表情で見つめられる。
「じゃあ、その格好は・・・わざとか?」
「格好?わざとって・・・何が?」
だろうな。
「トリ?ーーーーっん!!」
我慢する必要が無いなら、あとはもうその口を塞ぐだけだ。
2人分の唾液を混じらせてくちゅくちゅと音が響く。
「んぁ、あ・・・う っん、と・・・り」
「呼び方、戻ってる。名前で呼んで」
ペロッと吉野の唇を舐め、こつんっとおでこをつけた。
「・・・・・・よし、ゆき」
「千秋」
頭の後ろの手をこちらに引き、キスを深めようとすると、もっとと言うように首にまわした吉野の手が強まった。
「これでも我慢してたんだぞ」
「・・・我慢なんてしなくていいよ、ばか」
「文句は・・・聞かないからな」
「わかってるから、早く来て、芳雪」
理性なんて捨て去り、ただただその愛おしい体をベッドに沈めた。
fin
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