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世界一初恋にどっぷりハマッてる二次創作サイトです。
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トリが少し子供っぽいお話。
千秋に構って構って~なトリもかわいいですよね。

いつもように吉野の家に来て、いつものように一緒にご飯を食べ終わったそんな夜。
なぜか吉野は夕食のあとすぐにリビングで仕事を始めていた。片づけが終わり後ろから覗いてみると、どうやらネームを描いているようだった。

「珍しいな、お前が締め切り前でも無いのに仕事をするなんて」
「んー・・・、この話さ、前からずっと描きたかったのだから楽しくって」
「・・・そうか」
羽鳥の方も向かず、さらさらと鉛筆をはしられせる。

今日は吉野とゆっくりしようと思って仕事も終わらせてきたんだが。
・・・だからといってせっかくのやる気を削ぐのも悪いか。

仕方なく吉野の横に座り、読み途中の本を開いた。



****

「ふぅ・・・」
残りが少なかった分、すぐ読み終わってしまった。
ちらっと吉野を見てみるが、先ほどと変わらず集中して描いている。
なんか子供の頃を思い出すな・・・。
あの頃も吉野が絵を描いている横で、何をしていいかわからずいることが多かった。

でも今は恋人の関係なのだから、もう少し意識できないのだろうか。修羅場中はキスぐらいしかできなかったんだぞ。

「・・・進み具合はどうだ?」
「半分ぐらい。やっぱ、いざ絵にすると難しいんだよなー・・・」
なぜこっちを見ない。
「・・・・・・明日、したらどうだ」
「何か言った?」
「・・・いや」

「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」

「吉野」
「もー、さっきから何だよ。人がせっかく真面目に仕事してるのに」
吉野はぷりぷりと怒りながら少し睨んできた。
「すまない・・・」
「ったく、・・・あ、わかった!」
パっと表情を変え、今度はおもしろいものを見つけたかのようにニヤニヤしながら笑ってきた。
「トリ、俺に構って欲しいんだろー。はは、子供だな~」
けらけら笑う姿についイラっとしてしまった。
人の気持ちも知らないで。
「じゃあ構え」
「へ?」
鉛筆を取り上げると、吉野の首に顔をうめた。
やっと意識したのかみるみるうちに顔を赤くしていく。
「なんだよそれ・・・」
「千秋」
そのまま首を舐めると「ひゃっ」と驚いたような声をあげた。
「・・・・・でっけー子供」
「悪かったな」
けれど吉野は俺の肩を掴むと、膝に乗り上がるような体勢をとった。まだ顔は赤いがどこか楽しそうに見つめてくる。
「仕方ないから俺が構ってやるよ」
「・・・じゃあ存分に甘えさせてもらう」
あれだけお預けされたんだ。
「覚悟しろよ」




fin

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