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世界一初恋にどっぷりハマッてる二次創作サイトです。
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律っちゃんは怖がりだけど、やっぱり意地っ張りで足とかガタガタ震えてそうなイメージですね。かわいい!!
まぁ、高野さんがきっとドヤ顔で手握ってくれますけど!



~小野寺律の場合~

編集長という仕事につくと休みと言える日があまり無い。今日も校了あけの休日だというのに、作家に頼まれた資料を集めていたら、いつのまにか夜中の1時になってしまった。
「・・・寝るか」
そう言いながらも横目でつい壁を見てしまう。正確に言えば、その奥、隣人の小野寺だ。
押し掛けるか・・・。
せっかくの休日なのだから好きな奴と一緒にいたい。まぁ、あいつは照れて嫌がるが。それでも、どうしてこんな近くにいるのに、俺は今あいつの隣にいないのだろうか。
「あいつの事となると、俺余裕ねーしな」
自嘲気味に笑いながらしかたなく寝室に向かうと、突然ピンポーンとチャイムがなった。
・・・こんな時間に誰だ?
不信に思い少し固まっていると、うるさいぐらい連続でチャイムを鳴らされた。ついイラッとしてしまい、画面を見ないまま扉を開けてしまう。
「うるせーな!!誰だよって・・・小野寺?」
そこには申し訳なさそうに小さくなった小野寺の姿。
「あ、あの、夜分にすいません」
「いや、別に構わねーけど、どうした?」
こいつから俺の家に来るなんて、数えられるぐらいしかない。
「えっと、・・・・・・もし迷惑でなかったら、30分ほどお邪魔させてもらってもいいですか?」
・・・やばい、これは夢か?幻覚か?こいつに限って何か企んでいるとかは無いと思うが。
「・・・高野さん?」
「いや、悪い。・・・30分じゃなくて、朝までいてくれてもいいんだけどな」
「結構です」
っあ、現実か。
よくわからんがとりあえず小野寺を家にいれると、小さく「お邪魔します」と言いながらついて来た。コーヒーを入れたマグカップを渡して横に座る。
とは言っても、あまりにも突然過ぎて話題が見つからない。さっきからなぜかずっと小野寺は下を向いてるし。・・・なんか昔初めて俺の家来た時みたいだな。
まぁ、無音も寂しかったので何気なく高野はテレビをつけた。すると丁度、何かの心霊番組がやっていて手を止める。
へー、こんな時間にやっているのか・・・。
「なぁ小野寺。お前って怖いのだっ」
「なんでテレビを映すんですかぁぁぁ!?」
思わずビクッとしてしまった。
「・・・何となく」
「これを見たくないから、いやいや高野さんの家に来たのに・・・!」
「さりげに失礼だなオイ。怖いなら別にテレビなんて消せばいいじゃねぇか」
すると泣きそうな顔を俯かせて話す。
「こういう番組は消した後の静けさが怖いんです。思わず後ろを振り向いてしまうし、なかなか眠れないし・・・」
「というか、お前怖いのそんなにダメなのか?」
「・・・・・・ダメじゃないッス」
「口調変わってるぞ」
負けず嫌いだなー・・・
理由はとにかく、自分を頼ってくれたことを少し嬉しく思いながら、そっと小野寺の手を握った。
「じゃあ、俺が隣で一緒に見ててやるよ」
「・・・・・・・・・・・・はい」
今日また1つ小野寺の新しい事を知れて、俺はこんなにも幸せになってしまう。これはそうとう重症だな。・・・でも好きになってしまったんだから仕方ない。
俺は、好きだって気持ちが伝わるように小野寺の手をぎゅっと握った。







おまけ
「ひぃぃーーーー!?たたった高野さん!今絶対顔ありましたって!」
「えー、ぜってぇ合成だって」
「でも・・・っあ、今度は女の人が立ってます」
「ホントだ。てか、なんでただ車運転してるだけなのにカメラ撮ってるわけ?」
「確かに」
「だろ」
「じゃあこれは嘘っぽいですねうわぁぁぁぁぁぁ!!!」
「・・・・・・っぶ、びびりすぎ」
「怖いんだからしょうがないじゃないですか!」
「はいはい」




fin

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