雪名の犬にたとえるなら、やっぱゴールデンレトリバーでしょうか?
木佐さんとわんこのお話。
木佐さんとわんこのお話。
「んーー・・・」
冷たくて気持ちいいシーツと、優しく照らす太陽の光が眠気を誘ってくれるのに。
・・・重い。
なんだよ・・・昨日は俺3時に寝たんだぞ。
休みなんだからまだ寝させろよ。
てか、マジで重いんだけど・・・。
「おい、雪名。いいかげんにっ」
『わん!』
ん?
今 なんて言った・・・?
いきよいよく起き上がると俺の上に乗っかっていたのは。
「・・・犬」
『わん』
「いぬ」
『わん』
「ゆき・・・な?」
『わん!』
「雪名が犬になったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
落ち着け、落ち着くんだ木佐翔太!
少女マンガ編集者だからって変な妄想してんじゃねーよ。人間が犬になるわけ無いじゃないか。
「そうだよ、ははははは」
変な汗をかきながら、ひとまずベッドから出る。
『くぅ~ん』
「どうしたーわんこ。お腹空いたか?ていうかお前ふさふさだなぁ」
ゴールデンレトリバーのようなその犬は、尻尾を大きく振りながらじっと俺の顔を覗いてくる。
まるで雪名の髪の色のような毛・・・は・・・、
「違う違う!こいつは犬だから」
・・・でも、あいつ今日は1日一緒にいれるって言ってたよな。俺に黙って出かけるなんて無いし・・・。
『わん!』
ぼっとしてたせいか、いつの間にか犬の顔が目の前に来ていた。そして、
ペロッ
狙ったかのように唇を舐められた。
「っっふぇ!?」
いや、だからコイツは犬だって、何ときめいてんだよ俺!
『わん』
「?どうしたってそ・・・れ」
よく見ると犬の首にはネックレスがかかっていた。
そ そそそれは、確か雪名が昨日つけていた・・・。
「本当に・・・雪名なのか?」
『わんわん!』
「雪名!どうしちゃったんだよ、何で犬に・・・」
雪名に抱きつくとすりすりとすり寄ってきた。
夢かと思って頬もつねってみるが痛いだけだ。
でも本当にどうしよう・・・。
『くぅ~ん』
「雪名・・・」
そうだ、俺が暗くなってどうする。今1番ツラいのは雪名じゃないか。
「安心しろ、例え犬になったってお前が好きな気持ちは変わらないから」
そうさ、どんな姿だって俺の恋人だ。
「大好きだぞ、雪名」
そう言っておでこにそっとキスを落とした。
ガチャ
「ただいま帰りましたー!あれ、木佐さんもう起きてたんですか?」
「・・・・・・」
「ビックリさせちゃいましたよね、すいません。そいつ俺の友人の犬なんですけど、今朝急に実家に帰らなくちゃだめになって2、3日預かることになったんですよ」
「・・・・・・」
「木佐さん動物大丈夫って言ってたし、少しの間だけ仲良くしてやってください。っあ、今そいつのお菓子買ってきたんです」
「・・・・・・」
「・・・木佐さん?あの、顔真っ赤なんですけど、ていうか起きてますか?」
「ば・・・ば・・・・・・っば」
「ば?えーっと、その首輪かわいいですよね!今時の犬の首輪っておしゃれなんですよ「・・・・・・バカ野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「えーーー!?!?」
木佐は半泣きで立ち上がると逃げるように布団の中に潜ってしまった。
「あの 木佐さんすいません!黙ってたことは謝ります、でもこいつ大人しいし、ほんと2、3日だけですから」
そこじゃない!と心の中で叫びながら、今まで生きてきて1番恥ずかしいと思う三十路だった。
おまけ
事情を説明→15分爆笑後・・・
「あー、木佐さんかわいすぎですよ!」
「うるせぇぇー、寝ぼけてただけだって言ってるだろ」
「はは、そうでした」
「(だから笑うなって・・・)それで、そいつ名前何て言うんだ?」
「ショウタです」
「へ?」
「だからショウちゃんって呼んでください」
『わん!』
「ねー、ショウちゃん」
「・・・・・・はぁぁぁ」
お前にはかなわないよ。
fin
冷たくて気持ちいいシーツと、優しく照らす太陽の光が眠気を誘ってくれるのに。
・・・重い。
なんだよ・・・昨日は俺3時に寝たんだぞ。
休みなんだからまだ寝させろよ。
てか、マジで重いんだけど・・・。
「おい、雪名。いいかげんにっ」
『わん!』
ん?
今 なんて言った・・・?
いきよいよく起き上がると俺の上に乗っかっていたのは。
「・・・犬」
『わん』
「いぬ」
『わん』
「ゆき・・・な?」
『わん!』
「雪名が犬になったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
落ち着け、落ち着くんだ木佐翔太!
少女マンガ編集者だからって変な妄想してんじゃねーよ。人間が犬になるわけ無いじゃないか。
「そうだよ、ははははは」
変な汗をかきながら、ひとまずベッドから出る。
『くぅ~ん』
「どうしたーわんこ。お腹空いたか?ていうかお前ふさふさだなぁ」
ゴールデンレトリバーのようなその犬は、尻尾を大きく振りながらじっと俺の顔を覗いてくる。
まるで雪名の髪の色のような毛・・・は・・・、
「違う違う!こいつは犬だから」
・・・でも、あいつ今日は1日一緒にいれるって言ってたよな。俺に黙って出かけるなんて無いし・・・。
『わん!』
ぼっとしてたせいか、いつの間にか犬の顔が目の前に来ていた。そして、
ペロッ
狙ったかのように唇を舐められた。
「っっふぇ!?」
いや、だからコイツは犬だって、何ときめいてんだよ俺!
『わん』
「?どうしたってそ・・・れ」
よく見ると犬の首にはネックレスがかかっていた。
そ そそそれは、確か雪名が昨日つけていた・・・。
「本当に・・・雪名なのか?」
『わんわん!』
「雪名!どうしちゃったんだよ、何で犬に・・・」
雪名に抱きつくとすりすりとすり寄ってきた。
夢かと思って頬もつねってみるが痛いだけだ。
でも本当にどうしよう・・・。
『くぅ~ん』
「雪名・・・」
そうだ、俺が暗くなってどうする。今1番ツラいのは雪名じゃないか。
「安心しろ、例え犬になったってお前が好きな気持ちは変わらないから」
そうさ、どんな姿だって俺の恋人だ。
「大好きだぞ、雪名」
そう言っておでこにそっとキスを落とした。
ガチャ
「ただいま帰りましたー!あれ、木佐さんもう起きてたんですか?」
「・・・・・・」
「ビックリさせちゃいましたよね、すいません。そいつ俺の友人の犬なんですけど、今朝急に実家に帰らなくちゃだめになって2、3日預かることになったんですよ」
「・・・・・・」
「木佐さん動物大丈夫って言ってたし、少しの間だけ仲良くしてやってください。っあ、今そいつのお菓子買ってきたんです」
「・・・・・・」
「・・・木佐さん?あの、顔真っ赤なんですけど、ていうか起きてますか?」
「ば・・・ば・・・・・・っば」
「ば?えーっと、その首輪かわいいですよね!今時の犬の首輪っておしゃれなんですよ「・・・・・・バカ野郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「えーーー!?!?」
木佐は半泣きで立ち上がると逃げるように布団の中に潜ってしまった。
「あの 木佐さんすいません!黙ってたことは謝ります、でもこいつ大人しいし、ほんと2、3日だけですから」
そこじゃない!と心の中で叫びながら、今まで生きてきて1番恥ずかしいと思う三十路だった。
おまけ
事情を説明→15分爆笑後・・・
「あー、木佐さんかわいすぎですよ!」
「うるせぇぇー、寝ぼけてただけだって言ってるだろ」
「はは、そうでした」
「(だから笑うなって・・・)それで、そいつ名前何て言うんだ?」
「ショウタです」
「へ?」
「だからショウちゃんって呼んでください」
『わん!』
「ねー、ショウちゃん」
「・・・・・・はぁぁぁ」
お前にはかなわないよ。
fin
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